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幼児期の思い出

もう60年以上昔のことになります。

幼稚園の建物などは全て変わってしまい、昔の物はなにもありません。
記憶によれば樹木の多くは残っているようです。

子どもの頃遊んだ処で思い出されるのは、建物の縁の下の空間。
床が高い建物で、床下の高さが子ども背の高さほどあったようです。
倉庫がわりに使っていたようです。
そこは薄暗く、物も適当にあって、ゾクゾクするような空間でした。
<かくれんぼ>に使ったり、<秘密めいた>ごっこ遊びの場所でした。

ただ広いだけの空間は記憶に残っていません。

大人の考え方からすると、
<広い、明るい空間が遊びに適している>
となるでしょう。
したがって幼稚園、保育園、学校などの教育機関や公園などでは
<運動場>なる、<明るく、物のない>ただ広いだけの空間を用意しているのでしょう。

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<物のない、広いだけ>の空間は<遊び>のきっかけを作り出すのは難しい。
また<遊び>が始まっていても、継続させるのに難しい。
それは、ピアジェ流の発達段階でいえば、<感覚運動段階>、<前操作段階>、<具体的操作段階>にある子ども時代では、大人の場合の<形式的操作段階>とは異なって<頭の中だけで>行動を構成させるのは困難だからです。

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もっとも大人だって、<ただ広いだけの所>などお面白くもないでしょう。
遊園地、ディズニーランドを思い起こせばよくお分かりですね。


ごっこ遊び(模倣遊び)

ノコギリで板を切っています。
いろいろな<おもちゃ>を作る活動の一環です。
まず最初は板から小片を切り出します。
ノコギリが跳ねて怪我をしないように手を添えて一緒に切ります。
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切り落とした小片は何にしようか?
まず名前を書いておきます。
<スマホがいい!>となり、記号や印や模様などを書き込んでいきます。
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シールを貼ってボタンなどもできました。
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できた!
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さっそく使います。画面をタッチして!
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電話機能で<お話し>して!
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お互いに何かやりとりをしているようです。
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カメラ機能で写真撮影!(板の右上の丸いシールはレンズだそうです)
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使い終わったらポケットにしまいます。
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使うときはポケットから出して
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こどもたちは大人たちのスマホ生活をよく観察していますね。
まさにごっこ遊び、模倣遊びです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<物>を考察する時の視点=<機能>と<形態>でこの遊びを見てみれば

<<形態>>
この<スマホ>形は本物の<スマホ>に似ているかもしれません。

<<機能>>
しかしこの<スマホ>では通信機能も電話機能もカメラ機能などもありません。

本当の<機能>がなくても、想像力で<機能>を十分満たしているのですね。
子ども達の大人社会への鋭い<観察眼>のなせるわざです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このノコギリの活動は手始めの一歩、また続きます。


コマ(独楽)回し

投げコマを上手に回せるようになりました。

そこでちょっと難しいことにチャレンジです。
タライを逆さにして重ねて置いて、そこで回せるかな?勝負!
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何回もチャレンジです。
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投げコマを投げて、100パーセント回せるようになると、
<回るかな?>という予測と<回った>という結果が一致して、
予測と結果の差としての<ゆらぎ>がなくなり、
ワクワク感がなくなり、<遊び>の状態が消滅してしまいます。
そこで新たな、予測と結果の差が生ずるような条件を作り出し、
<遊び>の状態を作り出しています。
この場合では重ねて置いたタライの上で回そうとすることです。
コマ回しでもいろいろな条件を作って<遊び>を継続していけます。

こんな条件で<コマ回し>をしていくと結果として、
腕や手の使い方(巧緻性)が向上し、例えば筆記用具の使い方の向上にもつながっていきます。
まさに<遊び>は<学習>です。

開いてみたら、なにがでるかな?ー絵の具の「遊び」

<デカルコマニー>という絵画の技法があります。

紙の上に絵の具をたらして
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紙を折って、
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紙を押し付けて
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折った紙を開くと
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思いもよらない模様ができます。
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みんなもやってみよう!絵の具をたらして
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紙を折って、押し付けて
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開いたら!!!
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いろいろな模様ができました!
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楽しい!!
1枚やったら、もう1枚やりたい!
何度も何度も繰り返して行なっています。

なぜでしょう?
予期しない模様が現れるから。2枚目はまた違う模様が現れるから、・・・・・
2枚目からはちょっとは予想をするかもしれません。しかしそんな予想とは違う模様が現れます。
予想と実際のこととの<ずれ>、まさに「遊び」の状態です。

乾いてから、みんなに何に見える?と聞いてみました。
<花>とか、ちょっと前に食べた<柘榴>とか、<むし>とか・・・・いろいろでてきました。

でも、何かに結び付けなくてもいいんです。
思いもかけない色、形の模様に<びっくり>することで十分です。

遊びの始まりは?

幼児教育において、「遊び」は非常に重要な活動である、と考えられています。
そして「遊び」から得られる事柄があれこれと述べられています。社会性の獲得、学習、人間関係の構築、感情の発出やコントロール・・・云々。

ところで、子どもは朝の目覚めから夜の就寝に至る一日の流れの中で、いつも「遊び」の状態にいるわけではないでしょう。幼児教育に関する「指導書」の類では、子どもは<常に「遊び」の状態>にいるかのような書き方が多いように思われます。教師からの一方的な指導による活動でも「楽器遊び」とか「運動遊び」といった例に見られるように、子どもの活動を「〇〇遊び」と称することも多くあります。どう見ても「遊んで」いるように時は見えないのに。

そもそも「遊び」とは、<行為の明確な目的がない>、<予測と結果の差の「ゆらめき」>と考えれます。
こちらを参照していただくとして
「遊び」ってなに その1
「遊び」ってなに その2

子どもの生活の流れで、「遊び」でない状態から「遊び」の状態に移行するきっかけはどんなことが考えれるでしょうか。
何もないところに子どもが置かれているとしましょう。
ただ広いだけの空間、例えば、学校の運動場。
そこでは子どもは手持ち無沙汰で、「土いじり」でもして、すぐにあいてしまうでしょう。そしてそこを離れてどこかに行くでしょう。
そんな運動場にボールがあったら、どうでしょう。ボールを使って動作が始まるでしょう。ボールで無目的な活動から「遊び」になるきっかけが始まるでしょう。

ここ2週間ほど園庭に長い木を並べてあります。
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この木の組み合わせに乗って「鬼ごっこ」が始まります。
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1ヶ月ほど前は「枯葉」があり、「枯葉」から誘発された「遊び」が展開していきました。
<集める>
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<ごっこ遊び>
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<木の組み合わせ>、<枯葉>などの<物>が「遊び」を誘発しているのです。



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m.k.masa

Author:m.k.masa
諸々の事柄に、なぜ?、どうして?という感覚をも持ち続けたい幼稚園園長です。
京大理学部卒、大学院修了
(うさぎ年です)

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