幼児教育では「遊び」という言葉をよく使います。しかし「遊び」という概念を明確にしているようには思えません。それぞれ「なんとなく」使っているように思えます。文科省による「幼稚園教育要領」にも「遊び」についての解説はなく、幼児教育界はあたかも「自動車を運転するのに、運転の仕方を解説したマニュアルなしで、運転するような」状況に似ていると思われます。

幼児教育における諸活動を「○○遊び」と称している場合が多くあります。「遊び」と称していても、子どもにとっては「やらされている」状況はめずらしくはないと思われます。なぜこのような「遊び」の使い方が出てくるのでしょうか?

行為の様相を、目的が有るのか、無いのか、に大きく分類してみましょう。

行為の目的が有る場合、一般的にいって「仕事」といえるでしょう。
生活費を得るという「目的」、目標を達成するためという「目的」・・・いろいろな「目的」のために私達は様々な行為をしているでしょう。

行為の目的が無い場合はどんなことでしょうか?
なんとなくテレビを観ている(この番組を観るという明確な目的があるわけではない)、なんとなく車の運転をしている、・・・。行為そのものに意味があるように思えます。「遊び」と謂われる行為はこのような、行為の目的が無い場合に対応しているのではないでしょうか。

行為の目的が無い=「遊び」といきません。なんとなくテレビを観ていても、つまらなかったら、「遊び」の状態ではないでしょう。
行為の目的が無い・・幼児教育において使われる「○○遊び」というのは「保育者からやらされていて、幼児にとっては無目的な行為」であるから、行為の無目的だけを取上げて「遊び」と称しているのだと解釈されます。なんとなくテレビを観ていても、つまらない場合があるように、「○○遊び」につまらなさ(遊びの感覚をもっていない)を感じている幼児がいっぱいいるわけです。

それでは何が加われば「遊び」になるのでしょうか?
それは次回に!

蛇足として、幼児でも「仕事」はいっぱいあります。例えば「お受験」などは、合格という明確な目的がある立派な「仕事」ですね!
プロフィール

m.k.masa

Author:m.k.masa
諸々の事柄に、なぜ?、どうして?という感覚をも持ち続けたい幼稚園園長です。
京大理学部卒、大学院修了
(うさぎ年です)

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