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絵で「よめる」絵本

絵で「よめる」絵本

ひまわり  和歌山静子 作 こどものとも年少版(福音館書店 ハードカバーの版が刊行されています。)
字がほんの少しだけの絵本です。子どもに読んであげるとき、調子をつけるための符号のようなもの。
この絵本もわたしの好きな一冊です。

絵本ひまわり-1

ひまわりの種を植えて、成長を確認しながら、成長の折々に園児といっしょに観ていく絵本です。毎年何回も何回も観ていますし、園児達も自分たちで棚から出して観ているので、ぼろぼろです。一部を掲載しました。

絵本ひまわり-2  絵本ひまわり-4  

いっしょに読むと、子ども達から「どんどこ どんどこ」と声が響きます。
この絵本と実際に植えたひまわりでひまわりの成長がわかります。

この絵本だけでは子ども達にとって、ひまわりの成長はわかりません。
また実際のひまわりをただ眺めていただけでは、以前の状態が記憶に残っていなくて成長、変化に気がつくことは少ないでしょう。

絵と実際のひまわりで、(文字なんかなくても)成長、変化に気づかせてくれるなんてすばらしいことだと思いませんか!!
私たち、大人は、無意識に、文字に頼りすぎていませんか!!

昔、研究の必要からフランス語で書かれた分厚い論文を読まなくてはならないと思いました。フランス語は全くわかりません。そこで辞書と簡単な文法書を買って、フランス語の「いろは」を始めました。でもすぐに頭が痛くなって、進みません。理系の論文ですから、数式や図表がいっぱい載っています。数式の記号や図表に出てくる単語を調べていくうちに、細かいことはさておき、論文の全体像がつかめ、対象としていた研究には直接適応できないことがわかりました。そこでフランス語の勉強も終わり。

文字ではなく、対象のもつ複合的な[イメージ]で理解するということを経験したことが思い出されます。
それは文字を主体に認識するのではない子どもと共通することのように思います。(もっとも大人も基本的には同じく、文字データからだけではありませんよね!)

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m.k.masa

Author:m.k.masa
諸々の事柄に、なぜ?、どうして?という感覚をも持ち続けたい幼稚園園長です。
京大理学部卒、大学院修了
(うさぎ年です)

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