今回は太鼓などの楽器の使い方に注目してみます。

12月13日の記事で記述したように、

(1)肩→(2)肘→(3)手首

と腕や手をコントロールする支点が成長に応じて分化していきます。
そして
年少児では(1)が、
年中児では(1)〜(2)
年長児では(1)に加えて(2)〜(3)
が対応しているように思われます。

幼児教育ではよくカスタネット、タンバリン、鈴、太鼓などの打楽器を用います。
腕、手の運動を考慮すれば、
肩を支点として腕全体を大きく動かして音を出すことが基本となります。
細かいリズムを要求するのは、手首の動きをコントロール出来るようになってからで、年長児に対応することです。

カスタネット、タンバリンなどでは楽器を水平に持ち、利き腕を上下に運動させて楽器を叩いて音を出します。
タンバリン、カスタ

鈴はどうでしょうか?
片手に鈴を持って振らして音を出すことは幼児にとって難しいことです。手首の運動のコントロールがまだだからです。
カスタネットやタンバリンと同じように、片手に鈴を持ち、もう一方の腕を上下に動かして鈴を持った手を叩いて鈴を鳴らします。
鈴

太鼓はどうでしょうか?
今までの例と同じように、スティックやマレットを持ってまたは手を使って、水平に置いた太鼓を叩きます。
肩を中心とした腕全体の上下の運動で音を出します。

子ども達の楽器を使うときの手や腕の動きをもう少し詳しく見てみましょう!
腕全体が一本の棒のように動いているようです。
打った手は楽器で止まっていて、また腕を大きく上に動かして次の動作に備えています。
手首を支点としてコントロールすることがまだ難しいから、細かい動きが出来なく、細かいリズムを刻むことはできません。
また音も「パンッ、パンッ」といった『歯切れの良い音』にはならず「ボソ、ボソ」といった『締まりのない』ような音になりがちです。

年長児くらいになると、手首のコントロールが出来てくるので、細かいリズムや『歯切れの良い音』も可能になります。
しかし、子ども達に意識させないと、腕だけの運動におわってしまいがちです。
本園では、いろいろな打楽器に加えて、年長児では太鼓のリズム合奏、その後、マリンバ(大型の木琴)の合奏を行っています。
太鼓

「チューインガムじゃないよ!(手が楽器の上で止まってしまうこと) トランポリンで飛び跳ねるように、マレットを動かそうね」と呼びかけて、手首を支点にしたコントールに誘いかけています。
マリンバ

幼児期に楽器を使った活動を考える場合、腕や手の動作を考慮した配慮が大切です。楽曲、演奏方法などを「純粋な音楽的な検討」だけでなく、実際の子ども達の動作を見ても検討すべきでしょう。

昭和幼稚園のホームページにもお越し下さい。
プロフィール

m.k.masa

Author:m.k.masa
諸々の事柄に、なぜ?、どうして?という感覚をも持ち続けたい幼稚園園長です。
京大理学部卒、大学院修了
(うさぎ年です)

最新記事
ランキング
にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ



人気ブログランキングへ
最新コメント
最新トラックバック
ご意見、ご感想はこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

フリーエリア