事象がある状態から別の状態へ(量的だけでなく、質的に)大きく変化するのを予測することは大変難しいことです。

南海トラフで生ずるだろう巨大地震を現在の方法で予測するのは困難であると、専門家部会が報告したそうです。
あじさい-1

地震はある場所で相対的に動いていない地盤が、急激に相対的に動くことによって発生します。この相対的な急激な動き(地盤のずれ)が地震波として伝わっていく現象です。
(簡単な数学的なモデルになぞらえば、ある場所で、ある時刻に生じた変位のステップファンクションをフーリエ変換したものが地震波といったことになるでしょう。)
相対的な地盤のずれからどのような地震波が生ずるか、本質的には予測可能なことでしょう。逆にいえば、観測された地震波から震源での地盤のずれを計算しているわけです。(地震が発生してから、震源域でどれぐらいの範囲でどれぐらいのズレが生じた、マグニチュード◯◯・・・というわけです。)
あじさい-2


予測、予知とは、<いつ>、<どこで>、<どのような現象>が発生するかを予め、知ることです。
地震の予測なり、予知では、急激な地盤のずれの発生を予め知ること、一般に考えてみても困難なことだと思います。地下深くでの現象で、地表から直接観測できないようなこと・・・だからいろいろな観測量(地盤の変形、微小な地震、電気磁気的な物理量・・・など)を想定して、観測機器を並べてなんらかの現象を捉えようとしているわけですね。
しかし、最も本質的なこととして、どのようなメカニズムで、急激な地盤のずれが、ある時点、ある場所で生ずるのか、ということがまだ解明されているわけではないでしょう。予測なり、予知は本質的な問題点を抱えていると思われます。
今の時点では、過去に繰り返し生じたから、とか、こんな現象が巨大地震の前にあったらしい、とかいった推論に基づいているのです。本質的なメカニズム、ではなく、ある意味、経験的、統計的な話なのでしょう。
だから、何年以内に発生する確率が◯◯%といった表現になるわけですね。
あじさい-3

「専門家部会が地震予知は困難」と報告したとは、当たり前の話でしょう。それとも今まで、出来もしないことを、出来るかのように吹聴していたのでしょうか。

さて、地震に限らず、質的に大きく変化する現象を予測することは難しいことです。
簡単な、水が氷になる、といった現象でも単に零度以下であれば言い訳ではない。

自然現象だけなく、社会現象になったらもっと、予知、予測は難しいでしょう。
経済活動の動向は?、選挙でどの党が勝利をおさめるの?、戦争になるの?・・・
それぞれの専門家が社会現象の本質の解明に向けて様々な努力を重ねています。
それらを踏まえて、予測に向けたことも行われています。

幼児教育の場では「遊び」が重要な要素と捉えられています。
しかし残念なことに、遊びの本質や、まして遊びではない状態から遊びへの状態への移行についての議論がほとんどないように思われます。
あそび

<「遊び」ってなに?その1><「遊び」ってなに?その2><遊びと空間>
などをご覧いただいたら幸いです。

<昭和幼稚園のHPへもお越し下さい>

プロフィール

m.k.masa

Author:m.k.masa
諸々の事柄に、なぜ?、どうして?という感覚をも持ち続けたい幼稚園園長です。
京大理学部卒、大学院修了
(うさぎ年です)

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