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AIに負けない「教育」

<AIに負けない「教育」>渡部信一著(大修館書店)
あらかじめ決められた条件=フレームでは完璧に作動する「人工知能、ロボット」が条件外では全く作動しないという「フレーム問題」の克服を通して、人間の教育との関連性が述べられています。

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これまでの<近代教育>は<フレーム問題>以前の<人工知能>の開発と同様、
<<「記号」だけを単純に扱うことにより効率性を求めてきた・・・近代教育は学習者が置かれている状況や文脈を意識的切り捨てることにより可能になる「客観的知識」の獲得を意図してきた・・・・しかし「表象(記号や言語)の獲得としての学習をどれだけ積み重ねたところで、その知識は学習者個人の「役立つ知」「生きた知」にならない可能性が高い・・>>(114〜115ページ)

<記号や言語として蓄えられた量と課題に対してそれらを速く取り出すこと>こんなテーマのテレビ番組がありますね。上記のような「客観的知識」を競うもので、高学歴なタレントなどが出場しています。こんな番組に<フレーム問題>以前のタイプの膨大なデータを蓄積したコンピューターが出場したら、高学歴で膨大な知識を誇る者でも太刀打ちできないでしょう。そのような番組で勝利を収めることは<人間としての本来の知>ではなく、以前のタイプのコンピューターにいかに近似しているかを示しているだけではないでしょうか。そんな番組が視聴率を稼いでいることは、意識してか、無意識か、まだそんな「客観的知識」に価値を見出す現状があります。

人工知能の<フレーム問題>の克服については、膨大なビックデータか自ら演繹するように仕組まれているとか、どのように仕組むのかは門外漢の私にはわからないことですが、記号や言語としての表象が根底であることには変わらないでしょう。ですから人間の感覚からすると、<とんでもないこと>が生ずる可能性がありますね。将棋などのゲームでは<新鮮な>手になっているのいでしょう。
人工知能とは異なり、人間では記号や言語としての表象に「意味されること」「記号内容」が伴っていることが大きな違いでしょう。
「人工知能に負けない」とは空虚な記号操作ではなく、感覚を通して得られる実体感をベースにすることにでしょう。

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紙から、目、鼻、髪の毛など部品を切り取り、それらを組み合わせて顔の製作をしています。
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<目、鼻、髪の毛>などの部品の「形や名称」、その「形や名称」の「意味される内容」が対応しているから「顔」の製作ができるのです。AIに紙を切らせて部品を作り、組み合わせて「顔」を作らせたら、こんな「素敵な」顔はできないでしょう。きっと指名手配の写真のような無表情なものになることでしょう。

ドングリを転がして遊びます。
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ドングリと一緒に、立方体、球、楕円体など幾何学的な形の物も一緒に転がします。
視覚的な記号としての「形」だけでなく、転がる様子で力学的な、実体感のある「意味内容」を感じ取っていけるでしょう。
膨大なビックデータなどに頼らなくても形の実体感を感じ取ることができます。

周りの状況の中で身体を動かし、そこから得られる感覚、言語化や記号化以前の大切なことではないでしょうか。

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こんな素敵な表情を大切に!

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m.k.masa

Author:m.k.masa
諸々の事柄に、なぜ?、どうして?という感覚をも持ち続けたい幼稚園園長です。
京大理学部卒、大学院修了
(うさぎ年です)

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