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科学・技術

元日に能登地方に地震が発生して大変な災害になっています。
災害に見舞われた方々に心からお見舞い申し上げます。

地震により家は崩壊し、道路は分断され、集落は孤立し、断水、電気の不通等により・・・生活環境の最低のレベルも崩壊して、報道により知るだけですが、平穏な生活をしている者からは想像を絶することばかりです。



一般に科学と技術はまとめて<科学技術>と称されていますね。
しかし、両者は密接な関係にありますが、本来は別物でしょう。

地震とはどんな現象なのか、を解明していくのは<科学>です。
地震によって生じるであろう被害を少なくするための対策を講ずるのは<技術>でしょう。
また地震を予知するのも<技術>でしょう。まあ地震予知など無理なことだと思いますが。

<科学>は人間の認識、知見を拡大していくものです。それが人間生活に有益なものなのか有害なものなのか、といったことには本来無関係なことです。

しかし<技術>は何らかの「目的」、「価値」「有用性」を追求するものでしょう。その基礎には<科学>が解き明かしたことがありますが。追求する「目的」、「価値」なり「有用性」は、例えば、人類全般のために、といった全方位に向けられているのではなく、特定の方向に向いているのです。
わかりやすい例でいえば、軍事技術。原子爆弾は原子核分裂という<科学>が発見した現象を、「敵」を破壊するという、特定の「目的」のために追求した技術ですね。

<技術>は<科学>が解明した知見に基づいて構築されていますが、基礎となる知見がまだ未発達な場合、それに基づいた技術は<役に立って>いませんね。今度の地震でも、『今までに経験したことのない』地震で、道路は分断し、家は崩壊し・・・となってしまいました。
報道で驚いたことの一つは今回の地震で、能登半島の日本海側が、場所によっては4メートルも隆起した、というものでした。海底が隆起して港としての機能が失われてしまった場所もあるとか、想像を絶する現象です。

今回の能登の地震を教訓としてみれば、<技術>を過信してはいけないということでしょう。
そして今ある<技術>が未曾有な現象により崩壊しても、人間の本来持っている<五感に基づく>技能なり生活習慣なりで何とか乗り切る方法を構築していくことではないでしょうか。

そう思うと東京などの大都会はとても怖くてたまりません。
近頃日本で一番高いビルが完成したそうです。災害が起こった場合、避難場所になるなど、防災に対する配慮ができているなどと紹介されていましたが、未曾有な現象が起こった場合には果たしてどうなのでしょうか。人間の<五感に基づく>対処はとても不可能に思えてきます。また<技術>という原点に立ってみれば、超高層ビルは現時点での晴れがましい<技術>ですが、どの方向に向けられたものなのでしょうか。

人間は本来持っているはずの<五感に基づく>技能なり知恵なりを<科学的知見>に基づいた<技術>によってどんどん削がれているように思えます。幼児期からの環境、教育環境では、本来持っているはずの技能や生活の知恵をしっかりと育成してほしいものです。

<科学>による知見が元でそれに応じて<技術>が発展する、というイメージが一般的かもしれませんが、その逆、<技術>の進展により<科学>の新しい知見が生ずるということもあるのでしょうね。例えば、第2次世界大戦中のレーダー技術の開発により、未知な電波の発見があり、電波天文学という新しい<科学>の始まりになったとか。科学と技術は密接に相互依存をしているのですね。しかし<科学>と<技術>とは視点が違うことも明確にしておくことも必要と思います。

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Author:m.k.masa
諸々の事柄に、なぜ?、どうして?という感覚をも持ち続けたい幼稚園園長です。
京大理学部卒、大学院修了
(うさぎ年です)

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