残念!<地球ゴマ>製造会社廃業!

(しばらく記事をさぼっていました。)

中日新聞の記事によると、<地球ゴマ>を製造している「タイガー商会」が4月で廃業するとのこと。

私の園ではずっと以前から<地球ゴマ>を教材にしていました。

年少、年中、年長といろいろなコマで遊んでいます。
もうじき卒園を迎える年長児の最後のコマの活動の一つが<地球ゴマ>です。
地球ゴマ-3

<地球ゴマ>の最大の特徴は、コマの回っている状態を手で触り、感触を確かめることができること。
普通のコマでは、回っているコマに触れば、コマは止まってしまいますね。

回っている地球ゴマを手に取って、回転軸を傾けてみたら?
地球ゴマ−1

地球ゴマ-2

不思議な感覚が手に伝わります。
「イヤイヤ」をしているようです。
回転軸を傾けられないように、「抵抗」しているようです。

回転している物体は、回転軸の方向を一定に保とうとする性質があります。(角運動量保存)
従って、回転軸を傾けようとすると、抵抗感が生ずるのです。

コマのこのような性質を利用して、飛行機やロケットなどの姿勢制御にも利用されているのです。

回転している<地球ゴマ>を手に持って、手首を「ぐにゃぐにゃ」動かして感ずる感覚こそ、「角運動量」という物理量を身近に体験していることです。数式など使わなくても!
普通の生活からはなかなか経験できないこです。

思い出すのは、大学に入り、力学を勉強したときのこと。
回転体(コマ)の力学は、座標変換をおこなったり、テンソル解析みたいな取扱いもあり、数学的にややこしくなり、数式を追いかけるだけでも大変だった記憶があります。数式がなにを示しているのか、時々分らなくなってしまうものでした。試験では3題出題されて1題解ければ合格だったような。
そんな時、<地球ゴマ>があったら、数式と一緒に、回しながら考えれば、ずっと理解が深まっただろうな、と思われます。

年長児が卒園後どのような方面に進んでいくのでしょうか。
もし物理などの分野で回転体の力学を勉強するとことになったら、<地球ゴマ>で遊んだ感触を思い出してほしいな!数式を追いかけるだけでない、数式の実体を感じ取ることができるから!

さて来年以降<地球ゴマ>をどうしようか?困ってしまいます。

理系の大学など、教材として<地球ゴマ>を採用して、学生に持たせれば、「タイガー商会」も廃業しなくてもすむのに!

<昭和幼稚園HPへもお越し下さい>

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もう、買えません「地球ゴマ」

LN BB-45 ‏@BB45_Colorado: 地球ゴマ、2月いっぱいで販売中止というネット情報を見て、半信半疑ながらその日のうちに2個買ったが、その後中日新聞に製造販売元の廃業予定が報じられ、今日調べてみたら、かたっぱしから売り切れ、在庫有りは3倍近いプレミアム価格。 Twitterでこんな書き込みを見つけて、アマゾンを見てみたら 上の画像のようになっていて、もうびっくり! ...

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No title

こんばんは。

僕も少年時代に <地球ゴマ> に親しんだ一人です。

「タイガー商会」の廃業、残念です。

とても不思議なコマで、夢中になったりしました。

貴重な情報をありがとうございました。

Re: No title

コメントありがとうございます。

タイガー商会の廃業はとても残念です。どなたか引継ぐところが現れないかと願うばかりです。

No title

「幼少の体験がその後の学習において理解を深める」

そのとおりですね。
実体験なしでは、目の前の課題を処理することに精一杯で
学問を楽しむ領域には至らなかった過去の自分が思い出されました。

学問は学校で出会うでしょうから、
幼児期にその基盤をつくるのがわたしの仕事だと
考えています。

地球ゴマ買いました!
これまで店先で食い入るように見ていた息子に、
買ってあげなかったことが悔やまれたのです。
今、驚きの技の数々を披露してくれています。
思い出させてくれてありがとうございました。



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Re: No title

ジェリー様

地球ゴマの説明書にはいろいろな回し方が記載されていますが、まずはじめにやって頂きたいのが、
<回したコマを手に持ってグルグル手首を動かしてみること>

とても「へん」な感覚が伝わります。
(これは説明書に載っていません。)
毎年1月末に行う保護者会でお母さん達に回した地球ゴマを渡して、その感触を確かめてもらっています。
皆びっくりしています。コメントを寄せて下さるお母さんもいらっしゃいます。

学問といったって、究極的には感覚に還元できることだと私は考えています。物理など自然科学だけでなく、歴史などの人文科学や経済、法律などの社会科学も同様だと思います。自分の感覚に還元できて、初めて「わかった!」となるものです。
幼児期こそ、その後の実り多くする人生の為にも、感覚を磨き、ときめかせるような配慮をいっぱいさせたいのです。

プロフィール

m.k.masa

Author:m.k.masa
諸々の事柄に、なぜ?、どうして?という感覚をも持ち続けたい幼稚園園長です。
京大理学部卒、大学院修了
(うさぎ年です)

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