幼児教育に出会った頃ー動作の発見
以前に幼児教育に出会った頃として幼児の絵画との出会いを書きましたが、また別の視点として幼児の動作がありました。
当然のごとく3歳児として春に入園した頃は色々な動作がぎこちなく、<歩く>といった基本的な動作も不安定なところもあります。
春に入園して園生活の慣れてきた5月ごろから、直径15cmくらいの弾むボールで遊び始めます。転がしたり、投げたりついたりして、次第に<連続してつく><ボールつき>に誘っていきます。初めはついたボールが手元に戻ってこない、・・・<連続してつく>には至っていませんが、夏休み近づく頃にはある程度<連続してつく>ようになっていきます。
3歳児の3学期の頃には縄を渡して、縄で遊ぶことが始まります。縄を丸めて投げたりして、次第に縄を回すように誘っていきます。4歳児の頃にはほとんどの子供が<縄跳び>ができるようになっていきます。
<ボールつき>や<縄跳び>ができるようになっていく過程を、「年齢が上がっていくにつれて上手になっていく」と単に思っていました。
その頃、本園でも木工活動で、ノコギリで木を切ったり、金槌を使って釘で木の部品をつなぎ合わせることも行なっていました。年長児でもなかなかうまく釘を打てません。打ち損ねて曲がった釘がいっぱいできます。「幼児だから仕方ないんだね」などと思っていました。
ある機会があって別の幼稚園を見学したことがありました。そこには木工コーナーがあって、打ち損ねて曲がった釘がいっぱいありました。
幼児が釘を打つ動作をよく見てみました。そして大人の釘を打つ動作と比較してみました。
大人は手首のスナップを使って金槌を早い動作で動かし、釘を打ち込んでいきます。ところが幼児では手首のスナップはほとんどなく、肘から指先までが一体の<棒>状になっていて、肘を回転の中心とした<緩やかな>動作で金槌動かし、釘を<押し込んで>いるのです。強い衝撃力が釘に与えられず、木に突き刺さっていけず、途中で<曲がって>しまうのでした。
<肩>、<肘>、<手首>、<指の関節>、といった動作の起点となる部分の<発達の差>がわかってきました。<肩>→<肘>→<手首>→<指>といった大まかな流れです。幼児期では<手首>や<指の関節>をコントロールすることがまだ未発達のようです。
このような動作の<発見>で<ボールつき>や<縄跳び>などの運動面、クレパスや絵筆や鉛筆などの筆記用具を使う描画活動、楽器を使う音楽活動などを、<用具(ボール、縄、絵筆、鉛筆、カスタネット、打楽器、鍵盤ハーモニカ、・・・)>を使う身体動作(腕の動作)として統一的に見ることができるようになりました。
動作を通して見る、それが使う用具によって様々な活動に展開していく、といった具合に
当然のごとく3歳児として春に入園した頃は色々な動作がぎこちなく、<歩く>といった基本的な動作も不安定なところもあります。
春に入園して園生活の慣れてきた5月ごろから、直径15cmくらいの弾むボールで遊び始めます。転がしたり、投げたりついたりして、次第に<連続してつく><ボールつき>に誘っていきます。初めはついたボールが手元に戻ってこない、・・・<連続してつく>には至っていませんが、夏休み近づく頃にはある程度<連続してつく>ようになっていきます。
3歳児の3学期の頃には縄を渡して、縄で遊ぶことが始まります。縄を丸めて投げたりして、次第に縄を回すように誘っていきます。4歳児の頃にはほとんどの子供が<縄跳び>ができるようになっていきます。
<ボールつき>や<縄跳び>ができるようになっていく過程を、「年齢が上がっていくにつれて上手になっていく」と単に思っていました。
その頃、本園でも木工活動で、ノコギリで木を切ったり、金槌を使って釘で木の部品をつなぎ合わせることも行なっていました。年長児でもなかなかうまく釘を打てません。打ち損ねて曲がった釘がいっぱいできます。「幼児だから仕方ないんだね」などと思っていました。
ある機会があって別の幼稚園を見学したことがありました。そこには木工コーナーがあって、打ち損ねて曲がった釘がいっぱいありました。
幼児が釘を打つ動作をよく見てみました。そして大人の釘を打つ動作と比較してみました。
大人は手首のスナップを使って金槌を早い動作で動かし、釘を打ち込んでいきます。ところが幼児では手首のスナップはほとんどなく、肘から指先までが一体の<棒>状になっていて、肘を回転の中心とした<緩やかな>動作で金槌動かし、釘を<押し込んで>いるのです。強い衝撃力が釘に与えられず、木に突き刺さっていけず、途中で<曲がって>しまうのでした。
<肩>、<肘>、<手首>、<指の関節>、といった動作の起点となる部分の<発達の差>がわかってきました。<肩>→<肘>→<手首>→<指>といった大まかな流れです。幼児期では<手首>や<指の関節>をコントロールすることがまだ未発達のようです。
このような動作の<発見>で<ボールつき>や<縄跳び>などの運動面、クレパスや絵筆や鉛筆などの筆記用具を使う描画活動、楽器を使う音楽活動などを、<用具(ボール、縄、絵筆、鉛筆、カスタネット、打楽器、鍵盤ハーモニカ、・・・)>を使う身体動作(腕の動作)として統一的に見ることができるようになりました。
動作を通して見る、それが使う用具によって様々な活動に展開していく、といった具合に