毎年初夏に<ひまわり>や<あさがお>の種を植えます。

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発芽し、双葉が出て、本葉が出、成長し、花が咲き、最後には枯れてしまいます。

種を植えた花壇やプランターに文字で<ひまわり>とか<あさがお>とか書いた標識を立てるのが一般的でしょう。
しかし、幼児にとってふさわしい標識でしょうか。

<シニフィエ>(記号内容、意味されるもの)と<シニフィアン>(記号表現、意味するもの)がセットとなって記号として機能するものです。

例えば、記号<ひまわり>
 <シニフィエ>・・成長し、大きな黄色の花が咲く・・・
 <シニフィアン>・・ひらがなで書けば<ひまわり>、漢字で書けば<向日葵>、発音すれば<himawari>・・・

幼児期の子どもにとってこのどちらも未知かあるいは不確でしょう。

成長に注目させ、<シニフィエ>、<シニフィアン>を定着させるように、花壇やプランターにこんな標識をつけています。
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成長の過程にそって、標識の絵柄も変化していきます。現在の成長の状態よりちょっと先の状態の絵柄にしていきます。
実際の状態から「こんどはどうなるのだろう?」と関心が生まれます。

成長の過程に注目し<シニフィエ>が記憶されていきます。その際<himawari>と聞いたり、口に出し発音すれば、記号<ひまわり>が形成されていきます。文字化はもっと後でもいいでしょう。

大人と子どもはいろいろな面で異なります。
とりわけ、文字や記号に慣れっこになっている大人とは異なることを意識してみる必要があります。

<昭和幼稚園のHPへもお越し下さい>
アンデルセンの童話「はだかの王さま」
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おしゃれで新しい服が大好きな王さまがいました。
王さまの国に二人の詐欺師の男が<特別な布を織り、服を仕立てる職人>という触れ込みでやって来ました。
この男達の作る布は「自分にふさわしくない仕事をしている人と、バカな人には透明で見えない特別な布」という触れ込みでした。国中でその布のことが持ち切りになっていました。

新しい服が大好きな王さまは大変関心を示し、
「その布で出来た服をわしが着れば、家来の中から<役立たず>や<バカ>を見つけられるだろう。その服が見える者だけを集めれば国のためにもなる」
その男達にお金を渡し、布のを織らせ、服を作るように命じました。
男達は布を織るふり、服を作るふりをしているだけで、実際にはなにもありません。

新しい服の作業が気になる王さまは家来を視察に行かせるのですが、
「何も見えない」とは、<役立たず>で<バカ>な者であるとなるので、王さまには「順調に仕事が進んでいます。すばらしい布です。・・・」報告しました。

服が完成したとのことで二人の詐欺師が王さまに服を持って来ました。王さまにも服が見えません。しかし<見えない>とは自分が<王さまにふさわしくなく>、<バカ>であることになってしまうので、「すばらしい!」と思い、この服を着て町に出で、お披露目のパレードすることになりました。

集まった国民も<役立たず><バカ>と思われないよう、見えてもいない<服>に身をまとった王さまを歓呼して服を褒めそやします。
そんな中一人の子どもが「王さまは裸だよ!」と王さまに向かって言いました。
その声に大人達も気付き、「王さまは裸だ!」と叫ぶようになっていきました。
王さまも自分が裸であることに気付きましたが、いまさらパレードを止めるわけにもいかず、今まで以上にもったいぶって歩きました。

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アンデルセンが子どもに「王さまは裸だよ!」と言わせていることに、大人社会への大きな皮肉が込められていますね。
子どもは自分の感覚で感じ取ったことをストレートに言い表わしていますね。言葉だけでなく他の表現方法でも然り、のことがいっぱいあります。

大人とは、立場、しがらみ、社会規範、などにとらわれ、自分の感覚に忠実ではなくなっていますね。
大人の言っていることには<うそ>がいっぱい。
特に社会的に大きな影響を持つ大人達の<うそ>、この世の中にいっぱい溢れていますね。
5月も末になれば、日差しも強く、気温も25度以上の夏日になることも多くなりました。
幸い園庭にはたくさんの木々があり、木陰を作っています。
<海に浮かぶ島々>のようです。
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入園式の頃には満開だった桜、今はたくさんの葉が茂り、大きな木陰を作っています。
ここに集まり、絵本を読んでもらいます。
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縄跳びの場所にもなります。
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輪になって集まり、身体を動かします。
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もう一本の桜の木陰では、三輪車のコース
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センダンの木陰は鉄棒と<ごっこ遊び>のコーナー
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松の木陰はジャングルジムと<絵のコーナー>
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木陰(島)毎、いろいろな稼働(遊び)に誘いかけています。

日差しのさす空間は?・・・ある島(活動)から別の島(活動)へ移動する、子ども達が思いっきり走る(泳ぐ)大海原です。

<昭和幼稚園のHPへもお越し下さい>
柵を設けて、柵を越えないように伝えました。
門にトラックが止まり、制服姿おじさん達が現れると、何事が始まるのか?興味津々で柵の近くに集まって来ます。
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電子オルガン(エレクトーン)をおじさん達が担いで移動する姿に見とれています。
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おじさん達が担ぎ終わり、トラックのリフトに荷物を下ろすと、子ども達から拍手が沸き起こりました。
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リフトに載った荷物が上に上がり、トラックの荷台に納まるまで見届けます。
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見慣れない光景に興味がいっぱい。力持ちのおじさん達やトラックのリフトに感激したようです。
大人にとっては見慣れた光景で興味も涌かないこと、しかし子どもにとっては今までに見たことも無い新鮮な光景。
<慣れ>は一面では<成長>、別の面では<退化>
年齢が長ずるに従い、<成長>と<退化>を重ねていくのですね。
砂場の周りに柵を置いて、園庭を砂場がある側と砂場の外の側を区別してみました。完全に区別したのではなく、出入り口を設けています。
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砂場の側では、砂場の玩具(コップやシャベル)使って、<ままごと>や砂いじりの遊びが始まっています。
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柵で園庭を区切ってなかったときには、砂場の玩具を園庭の至る所に持ち出していたのですが、今度は柵の出入り口を通って柵の外の空間に持ち出した玩具はほんの少しです。
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柵から大分離れた所にある、ボックスを繋げて作った<テーブル>を囲んでいる子ども達、たまたまそこに座ったようです。
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玩具もなく、なにをしているのかな?と覗いてみると、<ボックス>に開いた穴(ボルトを通してボックスを繋げるようにするための穴)に指を入れて遊んでいます。
穴に指を入れて出し入れしている<感触>が楽しいのでしょう。この穴も玩具になっているようです。(水に触れて水の感触を楽しむようなことに近いのでしょう。)

「草もこの穴に入るよ!」と近くに生えている草を抜いて子ども達に渡しました。
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早速、草を集め始めました。
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「おもしろそーだな」と子ども達が集まってきました。
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園庭のいろいろな所から草や葉を持ってきます。
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私も子ども達と一緒に植物を捜しにいきます。(子ども達より私の方がよく知っていますからね)
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たくさん草や葉が集まりました。一人の子どもが「園長先生の誕生日?」と聞いてきます。「ちがうよ」と答えるけれど、誰かの誕生日パーティーになったようです。
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<宴>のあと
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区切られた<空間>、誘発する物(玩具)が遊びを誘発します。

柵で区切られた空間と砂場遊びの玩具、
ボックスを繋いだ<テーブル>の周囲という空間とボックスの穴というもの(玩具)
同じ<テーブル>の周囲という空間と草や葉という物(玩具)

それぞれの空間で物によって遊びの様相も異なってきます。

<昭和幼稚園のHPへもお越し下さい>
プロフィール

m.k.masa

Author:m.k.masa
諸々の事柄に、なぜ?、どうして?という感覚をも持ち続けたい幼稚園園長です。
京大理学部卒、大学院修了
(うさぎ年です)

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